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44年目の蓮正寺公民館文化祭

44年目の蓮正寺公民館文化祭

 

4 漬物名人の木村さん

(婦人会の方)
木村さんが提供してくださっている漬物が、
それがおいしくて毎年楽しみにしています。
毎年、毎年期待しているの。

(編集部 ながみね)
お漬物は自分用に作っているんですか?

(木村富夫さん)
そうそう。
農協に勤めてたんですよ。
その婦人部が料理講習やって
おいしいものができると
ちょっと味見してって持ってくるから
自分の気に入ったのを、
メニュー書いといてよって言ってさ
それをもらったりして作ったのがのがこの味。

(ながみね)
行事にあわせて漬けているんですか?

(木村富夫さん)
文化祭とか行事があるときはね
だいたい漬け出してから
半月くらいかかりますから、
日数を逆算して今日のは
ちょうど畑からとってきて15日目。
気候でうんと左右されちゃうからさ、
今年の場合は寒いからいいだけんどね
朝の気温が15度以上上がっちゃうともう
白カビがはえちゃうんですよ。
防腐剤とかそういうものを使えば
いつでもできるかもしんないんだけんども
そんなことするよりも、
自然の味でねやったのが
おいしいだろうっていうことでやってる。

(ながみね)
ずっと文化祭に参加されているんですか?

(木村富夫さん)
私も、自治会長をやり
公民館長をやり老人会もね、
老人会は最初できたのが、
役員のなりてがいなくて
解散しちゃったんですよ。
今の公民館長の杉山さんがやろうと言って
復活させてそれで、
老人会長になってよって
言われていわれてちょうど10年やって、
杉山さんにバトンタッチして
今はのんびりしてる。

編集部もお漬物をいただきました。

 

(ながみね)
お漬物おいしいです。
もう一枚いただきます。
これは木村さんとこいけば買えるんですか?

(木村富夫さん)
いやいや!
売ったりなんかそんなことはしてません。
これも、
せいぜいねおいしくいただけるのは
2、3日で終わっちゃいますね。
文化祭でも漬けたのを、
売りゃあいいじゃんかよって
言われるけど
そんなにいいんだよ。
みんながうめえよっつって
ほめてくれりゃ
それでいいんだ。
何年このかたずっとやってるんですがね。
公民館長をやめてっからも、
丈夫のうちは自分はね作ろうかなと思って。

(かみじま)
この公民館は結構古いですね
建物が。

(木村富夫さん)
そうですね。
昔はこの位置じゃなくて
青年会場っていうのがあったんですよ。
それが火災で燃えちゃって、
こっちへ移ってきたから
50年近くたってますよ。
ここの地主さんがこの辺一帯が
全部そうなんですよ。
東京の農業大学の教授だったもんで
木の剪定とかは生徒をつれて
実習でやったりしてさ。
毎年やってられましたけんど
去年亡くなられてしまったね。
昔の青年会場は、
2階がなくて平屋で
中にこたつがちゃんとあって
半間くらいの。
冬はそこでね、
炭をおこして会合なんかをね
みんなやってたんだ。
こたつの部屋は10畳くらいあったのかな。
その真ん中にこたつが掘ってあって
炭をおこして
最初のうちは煙だらけだったね。

 

(つづきます)