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自分たちでつくった「回覧板」。

 

富水地区、
地域循環型自主財源への
取り組み(後編)

富水地区まちづくり委員会

 

前号で紹介した、
地域の自主財源を生むべく挑戦した、
富水地区の自前の回覧板づくりは、
ついに納品され運用が始まった。
そこで、
後編では実際に取り組んでみて
苦労したところや、改善点、
率直な感想などを、
北ノ窪自治会の高橋さん、
小台自治会の内海さん、
小台自治会の篠原さん、
富水の連合自治会長木村さんと、
回覧板のデザイン、印刷など制作を担当し、
また本誌「おとなりさん」の編集部でもある
弊社デザインこねこ(株)の長嶺喜和で、
ざっくばらんな座談会を行った。

 

前列左から「富水地区まちづくり委員会」の、
内海さん、木村会長、高橋さん、後列左、篠原さん。
後列右は制作を担当した弊社の長嶺。
(取材場所協力:城北タウンセンターいずみ)

 

 

 

高橋
地域の組織でやり始めて、
広告主は非常に喜んでくれていますよ。
自治会長が回れば、
信頼性が高いからほとんど大丈夫、
いいことだねとほめられる。
でも、(自治会は知ってるけれど)
*1「まちづくり委員会」という組織が
まだ浸透していないからその説明は必要ですね。

 

内海
*2気をつけたいのは
以前の業者との関係ですよね。
ずーっとそこと契約をしてたから、
もう契約しちゃったという人がいて、
行き違いになったところも
3、4件あるので、
もう少し早めに
(自作の回覧板に切り替わる)
事前告知ができれば良かったですね。

 

高橋
(自作の回覧板なら)
お金が地域のために使われることとかも
知ってほしいですね。
次回は現物があるから、
こういう回覧板ですと
デザインを見てもらえて、
広告集めが楽になると思う。

 

木村
来年の予約をしてくれてる人も、
もういますよ。

 

高橋
あと古いのは全部撤収することを
徹底しないといけないですね。
自治会長が4月に変更するので、
名簿も変更になる。
4月スタートになるようにするのが
一番いい。

 

篠原
次回は、
こういう事業をやってるということを
回覧板で周知したら
いいかもしれませんね。
広告主には
お知らせはしたんですけど、
一般の皆さんにはしていなかったので。

 

木村 
完成品を
(小田原市自治会総連合の)
役員会に行った時に見せたら、
(よその自治会でも)やりたいという
声が多かった。
ただ、
自治会長だけじゃできなくて、
事務ができて動ける
篠ちゃん(=篠原さん)みたいな人が
必要だね。

 

篠原
広告のデザインについては、
広告主は「おまかせで」と
言ってくるので、
どうしようかなーと、
ホームページから
イメージをとったりだとか、
実際に行って看板を撮ってきて、
こねこさん(=デザインこねこ)に
写真を渡したり。

 

木村
そういうことができる人がいないと
できないよな。

 

高橋
中町に友達がいるんだけど、
この回覧板見せたら
びっくりしちゃって、
すばらしいねって(笑)。
自分たちもこういう
取り組みできるかなーって。

 

篠原
手順もスケジュールも
作ってありますし、
要項も名前を変えれば
いつでも使えますので、
お渡しすれば
他の自治会の方でも
すぐにできるようにしてあります。

 

内海
今後は、
「得た収益をこういうところに使ったよ」
というのがわかればいいと思います。
そうすれば、浸透していくんじゃないでしょうか。

 

材質と、デザインについて

 

篠原 
色がいいですよね。
こちらの色にして良かった。

 

長嶺
今回、
これまでの回覧板と差別化を図るためと、
おそらくこの取り組みは
長く続くものと考え、
長く使えるシンプルで
トラディショナル(伝統的)な
雰囲気を感じさせるデザインにしました。
そこで、
色もそれに合わせた
アイボリーにネイビーのラインの、
このタイプを最初にご提案しました。
ですが、
せっかくなので、
色もある程度ご自分たちで
決めていただいた方が愛着もわくと思い、
「富水」をイメージした水色系と、
稲の緑系も色パターンとして
いくつかご提案させていただきました。
結果、
最初のをお選びいただきましたが。

 

篠原
そうそう。
こちらの色も綺麗でした。
でも、この色で良かったです。
とても評判がいいですよ。
広告主の会社の受付に
この回覧板が立てかけてあって、
びっくりしましたよ(笑)。

 

高橋
厚紙の質も前より良くなって、
高級感が出てますよね。

 

木村
コーティングしてあって、
汚れにくくていいね。

 

長嶺
それと、
回覧板のバインダー面が空いていたので、
今回の取り組みのコンセプトを
載せることをご提案させて
いただいたのですが、
出来上がってみて、
それがとても良かったとおもいました。
問い合わせ先も明記してあることで、
回覧板を見た方が、
広告についての相談や取り組みについても、
質問できるようにもなっています。

 

 

バインダー面にコンセプトを入れたことで、
毎回書類を変える度に目に入る。

 

10パターン以上の色合せを検証。

 

 

:おとなりさんvol.11 2016.11.1発行号 掲載記事

 


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おとなりさん編集部
0465・20・7745
(デザインこねこ株式会社)