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漁師町の伝統おしんこ祭り

漁師町の伝統おしんこ祭り

みんなで搗いたお餅を龍宮さんと、
お稲荷さんにお供え。

はじまりは
江戸時代

 

朝8時半、
朝日の射し込む万年公民館に、
盛り塩で清められた杵と臼が準備される。

「おしんこ」とは、
お漬け物のことではなく、
上新粉をお湯で練ったお団子と餅米を蒸し、
杵でついたお菓子のこと。
よもぎを混ぜて、中にあんこをつつむ。

かつて漁師町だった古新宿(こしんしゅく)では、
今から190年以上前、
遠洋で捕獲したマグロからコレラが蔓延し
村民の3分の1が亡くなり、
その際大山阿夫利神社の石尊様に
「おしんこ」と「神酒」を持参して
疫病退散の祈願をしたのが、
おしんこ祭りの始まりと伝えられている。
女性が粉を練り、
餅米と一緒に蒸したものを、
男性が順番に交代で搗いていく。

出来上がったら、
漁師町の神様である龍宮神社と、
地元の「上若稲荷」にお供えして、
残りは自治会の全世帯で分ける。
配られるおしんこの掛け紙には、
伝統が絶えぬよう祭りの由来が書かれて、
伝えられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても優しく、いろいろと親切に教えていただいた岩本自治会長。乾杯のあいさつで、「今日は年度の最後の行事。無事に終わり、取材まで入って、とっても良い日であります。」と言っていただきました。こちらこそ、ご協力ありがとうございました!

:おとなりさんvol.1 2014.5.1発行号 掲載記事