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第三回 おとなりさん「小田原川柳大賞」 審査発表

第三回 おとなりさん「小田原川柳大賞」 審査発表

第三回 おとなりさん「小田原川柳大賞」
審査発表

「おとなりさん 小田原川柳大賞」は
『小田原らしい風景』という
テーマで作品を募集しました。
334点のご応募をいただきました。
投稿していただきました、
すべての方々に 厚く御礼を申し上げます。

大 賞
賞 金 一万円
副 賞 
横溝篩店の「蒸籠」21センチ

優秀賞
賞 品 横溝篩店の「蒸籠」21センチ

平井書店賞(平井書店 協賛)
賞 品 図書カード 5000円分

 


 

大 賞 編集部 選

「会いたい」と箱根板橋背を探す

鴨野箸 
小田原市 45歳

 

編集部コメント:
「板橋のお地蔵さん」といえば、
小田原人なら知らない人は
いないのではないでしょうか。
毎年1月と8月の23、24日に
先祖供養のお祭りが行われ、
この日に詣でると
亡くなった身内と瓜二つの顔の人に会えると
いわれています。
鴨野箸さんの句は
そんな地域の人の心のより所となっている、
このお地蔵さんのお祭りの
情景が浮かんできます。
実は、「おとなりさん」の創刊も、
この板橋のお地蔵さんのすぐ近く、
お祭り当日には露店が立ち並ぶ
旧東海道沿いに建つ築50年の一軒家に
まだ事務所がある時でした。
露店で玄関がふさがれ
勝手口から出入りしたのも懐かしい思い出です。
( 編集長・長嶺 俊也)

 


 

優秀賞 柳家三三 賞

一夜城立てば錯覚天下人

小田原person 
小田原市 57歳

 

審査員コメント:
いいですねー! 
汗かいて登った達成感、
最高の見晴らし、
歴史ロマン…いっぺんに感じられて、
そこにユーモアでひとひねり。
思わずニッコリな一句、
三三賞お受け取りください。
毎回みなさんの作品が
小田原のさまざまな魅力に気づかせてくれます。

 

柳家三三(やなぎや・さんざ)
1974年小田原生まれ、本名 蛭田健司
1993年3月小田原高校卒業後に
柳家小三治に入門「小多け」
1996年5月二ツ目昇進「三三」に。
2006年3月真打ち昇進。
寄席、ホール落語など全国で精力的に活動。

 


 

優秀賞 椰月美智子 賞

アルバムに梅とウメ子と妻がいる

ペー助
山口県岩国市 71歳

 

審査員コメント:
陽の当たるリビングで、
昔のアルバムを懐かしそうに
めくっている年を重ねた男性。
匂い立つような梅の花と、
つぶらな目をしたウメ子。
象舎の前でやさしい笑顔を向ける
今は亡き妻。
そんな情景が瞬時に浮かびました。
人生は本当にあっという間ですね。
(奥様ご健在でしたら失礼!)

 

椰月美智子(やづき・ みちこ)
小田原生まれ。
2002年『十二歳』で第42回講談社児童文学
新人賞を受賞し、デビュー。
2007年 『しずかな日々』で
第45回野間児童文芸賞と
第23回坪田譲冶文学賞をダブル受賞。
その他の作品に『るり姉』『伶也と』など著書多数。
最新刊は『見た目レシピいかがですか?』。

 


 

平井書店賞 平井書店 選

長太郎町を愛する名短編

ムク坊
横浜市79歳

 

審査員コメント:
私小説のカテゴリーで、
有名な「川崎長太郎」さん、
(昭和の作家、1901-1985)小説の中に、
小田原の風景も浮かんできます。
だるま料理店のチラシ丼が大好物で、
仲居さんから「チラさん」と
呼ばれていたそうです。
早川観音の近くに、
文学碑もあります。
皆様も、風景を探しに、
ぶらぶら歩いてみましょう。
また、この町が楽しくなりますね。
首都圏の若い方も、ファンが多いのですよ~
(代表作は 「抹香町」 講談社学術文庫)

 

平井義人(ひらい・よしひと)
平井書店 店長明治29年創業、
(積善堂)平井書店の4代目。
地元書店として、
ブック・トーク開催、
ブックマーケットへの協力など、
また、「まちなか軽トラ市」
「まちなか寄席」を企画・実施している
「ほっとファイブタウン」代表も務める。

 


 

すべての作品

練り物の土産に迷い案を練る
たまのいわし

尊徳もメダカも長い夏休み
酒乱Q

豆つぶて鬼は秀吉福早雲
酒乱Q

古稀庵に七十歳の笑みこぼれ
酒乱Q

梅咲きてウメ子を偲ぶ天守閣
酒乱Q

一夜城偲ぶ息子は一夜漬け
酒乱Q

小田原を喰って満足観て満足
岩窟王

東海道小田原宿で飲んで喰う
岩窟王

絶景と海山の幸天こ盛り
岩窟王

途中下車泊まり満足城下町
岩窟王

小田原で人情グルメ召し上がれ
岩窟王

古地図手に早雲公と町歩き
ほり・たく

旧道を歩けば浮かぶ宿場町
ほり・たく

ロマンスに引かれ訪(おとな)う城下町
ほり・たく

ういろうの本家名古屋に持ってかれ
三郎

ながら族元祖は小田原金次郎
三郎

小次郎と言えば風魔と子が走る
三郎

夢枕獏産んだ地の夢浪漫
三郎

マニア知るゴジラもエヴァもゆかりの地
三郎

古稀迎え公にあやかり古稀庵へ
カジ

この夏は十八番(おはこ)に挑まん外郎売り
カジ

夏の夜に幻の如き一夜城
カジ

ひそやかにめだかの学校昭和生き
カジ

三つ鱗(うろこ)北條残せし魚所
カジ

干物見てどうして泳ぐと孫が問う

えさうまく猫も干物に振り向かず

これいくら孫が問うや小田原城

世が世ならここに住みたや小田原城

車増えお猿のかごやも仕事なし

文豪の夢想の記憶残る町
フクラギ

太閤が手を焼いた城ひと休み
フクラギ

路地照らす小田原ちょうちん昔色
小田原person

駕籠かきのお猿もビックリのぞみ号
小田原person

梅干しはどこになるの?と聞く息子
小田原person

健脚の城下に集うツーデーマーチ
小田原person

蒲鉾を喰(は)む孫の顔小田原子
ペンネームなし

干物焼き蒲鉾厚切り妻の留守
ペンネームなし

蒲鉾と干物が招く小田原城
ペンネームなし

あっぱれと地酒が唸る干物かな
ペンネームなし

紅白の蒲鉾揃え還暦祝
ペンネームなし

小田原は城はもたぬが町でもつ
ペンネームなし

オーダーはラ寄木箱ねとほぐし水
ときめきき

四季ごとの山・川・海と育つまち
稲岡俊一

天守閣吹きぬける風深呼吸
稲岡俊一

宿場町今も引き継ぎ客多し
稲岡俊一

亡父に似た羅漢に会える玉宝寺
そよ風
 
お城様フォトジェニックな姿です
ペンネームなし
 
梅に桜あじさいも良し小田原路
ペンネームなし
 
天下人を競うた男の夢の跡
ペンネームなし
 
葉ざくらの花見は小声で飲んでいる
ペンネームなし
 
駅伝の看板が出て年終える
ペンネームなし
 
手洗いの窓、額縁に伊豆大島
ペンネームなし
 
湯上りの孫に似たるや今朝の富士
ペンネームなし
 
箱根路をひた走り行く若き群れ
ペンネームなし
 
小八幡の巨木に何かが棲んでいる
ペンネームなし
 
大島も富士もスッピン梅雨明ける
ペンネームなし
 
おぼろなる満月の下富士眠る
ペンネームなし
 
北条五代の武者行列に孫探す
ペンネームなし
 
駅伝の声援に賀詞かき消され 
ペンネームなし
 
梅雨兆す濠の面に亀泳ぐ
ペンネームなし
 
冬はじめツーデーマーチも早や十余年
ペンネームなし
 
若者の思いが馳せる百段坂
ようつう
 
尊徳の教えが遺る松並木
ようつう
 
秀吉の野望渦巻く一夜城
ようつう
 
八幡山北条五代夢の跡
ようつう
 
天守閣昔と同じ景色見る
ようつう
 
爛漫にうぐいす添えて酒匂土手
ペンネームなし
 
小田原音頭聞きたくなるは半夏生
ペンネームなし
 
生きていることがお祭り朝の富士
ペンネームなし
 
四方(よも)の春国府津の海山一人占め
ペンネームなし
 
みかん山桜吹雪ける相模灘
ペンネームなし
 
猫も来てしばし見上げるしだれ桜
ペンネームなし
 
ナブラ追って男たちは西へ東へ
ペンネームなし
 
新月を波に浮かべてカラス鳴く
ペンネームなし
 
旅プラン小田原評定にてお終い
雲がくれ
 
かまぼこの波乗り干物の断末魔
雲がくれ
 
ホタル舞うめだかの学校孫連れて
泰平楽
 
早雲に親爺似てきて檄が飛び
泰平楽
 
お城がね五代祭りに満足じゃ
泰平楽
 
城もだが楠の巨樹にも歴史見る
泰平楽
 
尊徳の松立ち並ぶ川面かな
泰平楽
 
関東の最後の清流酒匂川
泰平楽
 
祭りなら五代と評定板につき
泰平楽
 
海輝き城街桜ハーモニー
泰平楽
 
かまぼこがお城のそばにいや城が
泰平楽
 
オダブラはお城につながる散歩道
泰平楽
 
みかん山陽を浴び海面オレンジに
泰平楽
 
一夜城何するものぞ気概あり
泰平楽
 
山海の恵に名を馳す城の街
さっちゃん
 
北条の思いを受け継ぐ城下町
さっちゃん
 
城下町行き交う人も旅の人
カラスの行水
 
見て食べて歴史を学ぶ町歩き
カラスの行水
 
遊ぶ児らそっと見守る天守閣
らくちゃん
 
本丸に昭和の名残りニホンザル
らくちゃん
 
それはもう気分は早雲天守閣
らくちゃん
 
小田原城撮るなら朝と宿を取る
らくちゃん
 
小田原の街に天守が見え隠れ
らくちゃん
 
母を乗せ上がる坂道小田原城
らくちゃん
 
天守閣歴史伝える宿場町
大陸ゴリラの父
 
藤色に染まりし城のお堀端
大陸ゴリラの父
 
戦国のロマンに浸る城下町
大陸ゴリラの父
 
スーツ着て観光客と登山線
りゅう
 
澄む空に 歴史を繋ぐ 城下町
マサ
 
イケメンを気取りて自撮るオダワラジョー
竹輪
 
在りし日の象の鼻先小田原城
鴨野箸(かものはし)
 
観覧車小田原ウメ子夢のあと
鴨野箸(かものはし)
 
みどり児とママに成りしの里帰り
鴨野箸(かものはし)
 
煙消え『みんなの花火』夏じまい
鴨野箸(かものはし)
 
うれしいなもらう紅白コケッコー
鴨野箸(かものはし)
 
「会いたい」と箱根板橋背を探す
鴨野箸(かものはし)
 
竹輪食べおさるのカゴやホイサッサ
配り屋独歩
 
初キッス提灯だけ知っている
配り屋独歩
 
落とせるか難攻不落の小田原城
カジ
 
天守から眺める早雲相模湾
カジ
 
歩かねば梅の香りに溺れそう
アリス
 
風花や箱根駅伝の通る道
アリス
 
小田原城まといし着物は桜色
アリス
 
堀端の桜に合わせ同窓会
四季
 
歴女等の合コン見つめる天守閣
四季
 
宴会は蒲鉾ファースト小田原もん
四季
 
小田原城自然と共に我が誇り
ひまつぶし
 
新幹線城・海・山・川駆け抜ける
ひまつぶし
 
はっぴ着てちょうちん下げていざ祭りへ
ひまつぶし
 
絶景かな小田原城も富士山も
ひまつぶし
 
富士を背に鼻高々な小田原城
ひまつぶし
 
川辺りで小枝にカワセミ吉おもう
ひまつぶし
 
下り来てわたすたすきに光る汗
風まかせ
 
箱根路へ昔ちょうちん今スマホ
風まかせ
 
アマゾンへ届く練りもの小田原産
風まかせ
 
尊徳の影も床しき青き杜
安田蝸牛
 
小田原の城下の空に雪の富士
安田蝸牛
 
足柄の苔の岩より酒匂川
安田蝸牛
 
ジイと孫めだかの学校ご入学
明拓
 
子供よりわんぱくらんどでジイはしゃぐ
明拓
 
提灯といえば小田原ツーとカー
明拓
 
かまぼこの肌の白さに妻想う
明拓
 
遠景の富士を跨(また)いだハイジャンパー
明拓
 
蒲鉾は板に正座し城仰ぐ
茶唄鼓(チャカドン)
 
宴会はマイク替わりに手にチクワ
茶唄鼓(チャカドン)
 
旅の人ミヤゲ蒲鉾ほとけ顔
茶唄鼓(チャカドン)
 
婆ちゃんは子機携えし野良仕事
鴨野箸(かものはし)
 
仮住まいカマボコ板に名を残し
鴨野箸(かものはし)
 
アマゾンを川とは知らぬ新世代
鴨野箸(かものはし)
 
窓越しの城にときめき薫る町
尊の君
 
ういろうで名古屋の友と訣別し
くっちゃん
 
天守閣澄んだ青空ひとり占め
くっちゃん
 
酒匂川鮎はとなりの竿が好き
くっちゃん
 
耳庵流生き様残す老檬荘
内田政竜
 
天守へと汐の香運ぶ大漁旗
内田政竜
 
名人の寄木に富士はそそり立つ
内田政竜
 
海鮮の風味生かしたおでん種
内田政竜
 
日本に生まれて良かった曽我の梅
春爺
 
爆睡で小田原提灯ぶら下げる
春爺
 
かまぼこを買って4区の走り見る
春爺
 
先人の小田原城下闊歩する
春爺
 
板わさの山葵で泣かす恋女房
春爺
 
箱根への登竜門と自認する
あべっち
 
海と山仲を取り持つ城下町 
あべっち
 
海と山仲を取り持つもみの坂
あべっち
 
天仰ぐ青空穿(うが)つ城構え
傀儡師
 
小田原の城とかまぼこ並び立ち
傀儡師
 
早雲も暖簾をくぐった梅干し屋
ひとりロマン
 
小田原の歴史を語る提灯祭
ひとりロマン
 
小田原の歴史を語る夏まつり
ひとりロマン
 
晩年のウメ子に会うた城の園
ペー助
 
アルバムにウメ子のデカイ象の尻
ペー助
 
水かけて走って逃げるウメ子さん
ペー助
 
ウメ子さん君の御魂は小田原に
ペー助
 
つわものが雄叫びあげる一夜城
ペー助
 
小田原に誇るものあり梅まつり
ペー助
 
小田原の駅に降りたら梅香る
ペー助
 
小田原で英語習った二十日間
ペー助
 
小田原にカマボコちょうちん干物あり
ペー助
 
小田原城何と言っても天下一
ペー助
 
評定に草雲いればどうなった
ペー助
 
いいもんだ小田原城も酔う桜
だいちゃんZ!
 
憧れは曽我梅林な夫婦仲
だいちゃんZ!
 
おでんよりフラワーガーデン目移りし
だいちゃんZ!
 
富士に梅小田原城に桜かな
だいちゃんZ!
 
かまぼこのやさしい紅白曽我梅林
だいちゃんZ!
 
小田原に春を呼びこむ曽我梅林
だいちゃんZ!
 
小田原のSNS映え城と花
だいちゃんZ!
 
いつ来ても花とお隣り小田原城
だいちゃんZ!
 
目だけではおさまりきれない酒匂川花火
カズ
 
見納めと見納めと見るおかめ桜
カズ
 
出身地聞かれて嬉しい小田原市
カズ
 
潮騒が三三落語の初聞き手
ムク坊
 
海眺め魚市自慢海鮮丼
ムク坊
 
相模湾城から見れば笑みこぼれ
ぷーちゃん
 
かまぼこの板で工作一等賞
ぷーちゃん
 
違うのに広重浮かぶ曽我の梅
ぷーちゃん
 
小田原は干物女がよく似合う
ぷーちゃん
 
板わさをつまみに愛でる小田原城
フーマー
 
花丸は円柱の例に提灯
フーマー
 
珍味です味の干物の目玉焼き
フーマー
 
城の象母と同じ名ウメ子さん
ひろ
 
小田原城彼と出逢って恋完熟
ひろ
 
かまぼこの板の香りが年賀状 
ひろ
 
蒲鉾屋の子は手伝いが板に付き
牛美
 
小田原の毱は紀州の殿と会い
牛美
 
ながら属とバイトの元祖金次郎
牛美
 
小田原の土産評定つけにくい
牛美
 
練り蒲鉾食べつつ観光案を練り
牛美
 
桜の木小田原城に恋をする
黄くま
 
ちょうちんが水面と君の眼に映る
黄くま
 
ひとと鮎騙し騙され酒匂川
黒トンボ
 
一夜城城より酒を浮かべたり
黒トンボ
 
潤すや井細田地蔵井戸の水
黒トンボ
 
小田原は予報泣かせのよき日和
尚詩
 
相模湾梅林に春連れて来る
浜千鳥
 
天守から小田原の町探索す
浜千鳥
 
梅一輪小田原の春見つけたよ
浜千鳥
 
ターミナル小田原駅に梅咲いた
浜千鳥
 
城眺め小田原おでんに舌づつみ
浜千鳥
 
梅を愛で旅の醍醐味宿場町
タマツ
 
天守から歴史と海と富士を見る
いっちゃん
 
尊徳さん歩きスマホに何と言う
桃太郎
 
度肝抜く雄姿ドカンと一夜城
桃太郎
 
富士仰ぎ少年さっと襟正す
桃太郎
 
梅丸のお供はお化け傘提灯
弥太一
 
石垣山仰げば秀吉一夜城
カジ
 
もしかして城より名高い小田原かまぼこ
まご命(いのち)
 
小田原のかまぼこ本当に城物(代物)だ
まご命(いのち)
 
かまぼことお城が競う小田原金メダル
まご命(いのち)
 
古稀庵で有朋今は何想う
かわちゃん
 
目指すなら二市八町で中核市
非国民
 
蒲鉾は小田原産が日本一
非国民
 
文豪も好んで住んだ我が郷土
非国民
 
歌舞伎座の外郎売はおはこなり
非国民
 
馥郁と香り広がる梅祭り
非国民
 
小田原は山よし海よし気候よし
非国民
 
海望む一等地には古墳群
非国民
 
一夜城強者どもが夢の跡
非国民
 
小田原は中世からの城下町
非国民
 
民知らぬ市長の目指す中核市
非国民
 
天正の昔をしのぶにらめっこ
鴨じい
 
駅メロに顔がほころぶ城下町
鴨じい
 
エッサほい背中押されて街歩き
鴨じい
 
途中下車しても食べたい鯵の寿司
80男
 
提灯はお猿の駕籠屋とアンコウ
びわいち
 
おとなりさん城を枕に一休み
みどり人
 
小田原で城とかまぼこ好きになり
みどり人
 
刀剣に歴女群がる城の中
樋口盛一
 
天守閣新しくなり子ら走る
樋口盛一
 
甲冑に泣く子黙らず泣いている
樋口盛一
 
壁の穴覗き続けるお城の子
樋口盛一
 
小田原城址梅に桜に花菖蒲
ペンネームなし
 
城下町眼下に聳(そび)ゆ天守閣
ペンネームなし
 
雪の富士背に鮎踊る酒匂川
ペンネームなし
 
海山に花に魚に天守閣
ペンネームなし
 
小田原のおでんお魚おもてなし
ペンネームなし
 
小田原城天下が見えた青い空
もも子
 
箱根越え小田原の美味食べてから
もも子
 
酒匂川気心知れる飲み仲間
もも子
 
小田原の道に文化が垣間見え
もも子
 
城下町おとな子どもの笑い声
もも子
 
城あらたういろう売りと競う鴨
れんげ草
 
春よ来い淋しさ募る西海子路
れんげ草
 
梅まつり春風呼んだ梅の香よ
めるも
 
五月晴れ祭りにぎあう城下町
めるも
 
お堀端ちょうちん祭り灯がともる
めるも
 
小田原城夕日に染まり薄化粧
めるも
 
五月晴れ北条五代を感じる日
めるも
 
初日の出御幸の浜に光る道
めるも
 
学び橋見上げる先に小田原城
めるも
 
鎧付けタイムスリップ城下町
めるも
 
早雲も見たのだろうか白き富士
虹色
 
合間から白富士のぞくしだれ梅
虹色
 
便りでもよこせと届く蒲鉾便
虹色
 
坂の上青梅をバックに白き城
ユイリン
 
街中でかまぼこ選ぶ子の笑顔
ユイリン
 
箱根路へ挑む走者に旗の波
ユイリン
 
白秋が愛した道に花を見る
ユイリン
 
人波と五代祭りに初夏の風
ユイリン
 
下々が五代祭りで憂さ晴らし
ユイリン
 
五月晴れ祭り熱気に街が沸く
ユイリン
 
桜舞う小田原城に一目惚れ
ユイリン
 
桜咲き遠く近くに富士の山
ユイリン
 
北条の面影探す街歩き
ユイリン
 
自宅からお城が見える希少価値
紫苑
 
要衝で武将と歴女関心を
紫苑
 
かまぼこ板富士に届けと積み上げて
紫苑
 
白塗り度姫路注目小田原を
紫苑
 
黄門は水戸かまぼこは小田原に
紫苑
 
週末のプチバカンスは小田原へ
恵子
 
小田原へ行くプレミアムフライデー
恵子
 
素敵です小田原城でプロポーズ
恵子
 
曽我の梅心も咲かすおもてなし
恵子
 
お味噌汁具はかまぼこと生わかめ
恵子
 
マンホールここにもあるよ小田原城
吟遊詩人
 
マンションが小田原城と背競べ
吟遊詩人
 
子や孫が五代祭りで大はしゃぎ
吟遊詩人
 
外人が忍者に化けてはいチーズ
吟遊詩人
 
通勤時車窓の富士に励まされ
吟遊詩人
 
小田原の桜が散って年を取り
吟遊詩人
 
定年後手持無沙汰で小田原城
吟遊詩人
 
給料日前はみんなで小田原城
吟遊詩人
 
駅伝の応援ついでに新年会
吟遊詩人
 
御近所と五代祭りで親睦会
吟遊詩人
 
万人の舌を唸らす相模湾
マコッチャン
 
古稀庵に四季の雅が花開く
マコッチャン
 
いつの世も泰然自若の小田原城
マコッチャン
 
かまぼこが帰路の足取り遅らせる
マコッチャン
 
いらっしゃい言うことなしの小田原へ
マコッチャン
 
梅の香に富士を包んで曽我梅林
マコッチャン
 
小田原の町を彩る伝統美
マコッチャン
 
圧巻のナイアガラ咲く酒匂川
マコッチャン
 
一望が額の絵になる清閑亭
マコッチャン
 
小田原は人良し食良し自然良し
マコッチャン
 
夜桜に頬を染めゆく小田原城
マコッチャン
 
文人が惚れ抜き骨を埋(うず)めた地
マコッチャン
 
勇壮な五代祭りにパワーを得
マコッチャン
 
鮮やかに食卓彩る金目鯛
マコッチャン
 
提灯が希望の光解き放つ
マコッチャン
 
小田原で難攻不落の娘(こ)に落す
中年やまめ
 
化粧した城に早雲「君の名は」
中年やまめ
 
かまぼこを背負い婆ちゃんホイサッサ
中年やまめ
 
尊徳に座して忖度TPP
中年やまめ
 
小田原を詠んで小田原手のひらに
中年やまめ
 
小田原でべらんめえを改める
ペンネームなし
 
小田原で江戸が恋しい引っ返す
ペンネームなし
 
川辺りで小枝にカワセミ吉おもう
K
 
誘ってるかまぼこ通りおでん種
なつみ
 
勝負ありフラワーガーデン花菖蒲
なつみ
 
学びます茅葺き屋根の尊徳家
なつみ
 
古き佳き小田原歴史語る梅
なつみ
 
江の浦はレモンオレンジ香る里
なつみ
 
酒匂川鴨も川面で花火観る
なつみ
 
一夜城想い一夜にしてならず
なつみ
 
旨いアジ早川港を跳ねる味
なつみ
 
可憐なる曽我の梅林乙女かな
なつみ

 


 

応募要項

テーマ:「小田原らしい風景」

商 品:大賞一作品 「賞金 1万円」 及び副賞、その他
    優秀賞二作品 「小田原扇町 横溝さんの蒸籠 21cm」
    平井書店賞一作品 「図書カード5000円分」
    全ての賞に副賞として「おとなりさんステッカー」進呈いたします
審査員:柳家三三(落語家) 椰月美智子(小説家)
    平井義人(小田原郵便局前「平井書店」代表) おとなりさん編集部

応募要項:
●ハガキに
①作品(川柳)、
②ペンネーム(雅号)、
③郵便番号・住所・氏名・年齢・性別・職業・電話番号
をご明記の上、ご応募ください。
1枚のハガキに複数の作品を書いてご応募いただけます。

●宛先は、
〒250-0055 神奈川県小田原市久野71-4 プリムローズ21 301
デザインこねこ株式会社  おとなりさん編集部
「第3回 おとなりさん 小田原川柳大賞」係。

●締め切りは2017年9月末日必着。

●選考は編集部、及び編集部が決定した審査員が行います。

●入賞者の発表は、2017年11月1日発行の
 「おとなりさん」、及び「おとなりさん」Webマガジンで行います。

 

○プロアマ問わず、どなたでもご応募いただけます。
○お一人様何作品でもご応募いただけます。
○自作で未発表の作品に限らせていただきます。
○応募作品の著作権はおとなりさんに譲渡していただきます。
○応募に伴う諸経費は応募される方の負担となります。
○作品の発表はペンネーム(雅号)で行います。
 なお個人を特定できない形で年齢・職業・お住まいの地域を
 開示する場合がございますのであらかじめご了承ください。
○個人情報は入賞者への発送および本件に関する諸連絡のみに利用します。
○日本国内からの応募に限らせていただきます。
○連絡が取れない場合や、入賞者のご住所が転居先不明などにより
 賞品をお届けできない場合は、入賞を無効とさせていただきます。

※以下の内容を含む作品は投稿しないでください。
1.公序良俗に反するもの、または反するおそれのあるもの
2.盗用・盗作、第三者の著作権等の権利を侵害するもの、
 または侵害するおそれのあるもの(他の作品の模倣と認められる場合には、
 入賞決定後であっても賞を取り消します)
3.第三者の誹謗中傷、プライバシーを侵害するもの、
 または侵害するおそれのあるもの
*応募作品につき、第三者から権利侵害の主張・異議の申し立て等があった場合には、
 応募者自らの責任により解決していただきます。
 おとなりさんは、上記について一切の責任を負いません。